スポーツ外傷・障害
 
スポーツ外傷・傷害                                        

誰でも運動により身体に《痛み》を感じたことはあると思います。その痛みが起こる原因は何で、予防や対応の仕方はどのようなものなのでしょうか。

 打撲・捻挫・むちうち                                         
まず、代表的なケガはどのようにして起こるのか、そのメカニズムを示します。
《打撲》:ぶつけること(骨折や筋損傷があるかも知れません)
《捻挫》:捻りくじくこと(多くは関節の靭帯損傷、関節周囲の骨折もあります)
《むちうち》:首の骨(頸椎)が鞭をうつように大きく前後にふられて起こる(筋損傷、椎間板損傷、靭帯損傷、頸椎の骨折、脊椎や神経の損傷もあります)
*問題はどんな組織がどの程度損傷されたかです。                          

急性外傷                                               
突発的に1回または数回の大きな力により生じる破断(ケガ)のことをいいます。トレ ―ニングでは《過負荷の原則》に従い、個体の持つ能力を上回る負荷を課するので生じやすいといえます。 例:骨折・筋断裂・腱断裂                                           

慢性障害                                               
多数回の小さな力の動作の繰り返しによって生じる微細な破断(ケガ)のことをいいます。かくれスポーツ障害の方は非常に多いと言われています。 例:疲労骨折・筋痛・腱炎                                          

外傷時の対応                                             
基本的な(P)RICE(S)
P:Protect=患部の保護→包帯など
R:Rest=患部の安静→動かさない
I:Icing=患部の冷却→氷などで冷やす
C:Compression=患部の圧迫→包帯で圧迫
E:Elevation=患部の挙上→高くあげる
S:Stabilization=患部の固定→副子、ギプス これらを応急処置として実施する

スポーツ障害とは何か                                                   

身体の臓器、組織に発生した構造・機能の破綻 運動器障害:骨、筋、靭帯、神経、軟骨などに起こり、けが、故障と呼ばれます。 →構造・機能の破綻による症状が起こり自覚されます。

障害発生の対応                                            
 
心臓のトラブル(虚血性心疾患、動脈硬化、不整脈を基盤) →血圧、脈拍、呼吸をチェックし、強い胸痛、チアノーゼ、ショック症状があった場合はすぐに救急車を呼び、その間呼吸・心拍の確認をします。

脳血管のトラブル(高血圧、糖尿病、高脂血症を基盤)   →意識、血圧、呼吸をチェックし、意識障害、頭痛、心・肺停止があった場合はすぐに救急車を呼び、その間呼吸・心拍の確認をします。                                 

障害発生の予防                                           
メディカルチェックによる点検、危険要因の抽出、運動前の体調チェック(疲れ、休養は取れているか、血圧、身体の痛みなど)、当日の環境チェック(気温、湿度など)、入念なウォームアップ、ストレッチなどを行うことにより、様々な障害を予防する事ができます。

遅発性筋肉痛(DOMS)                                       
スポーツ外傷の筋断裂や繰り返し動作によるスポーツ障害と違い、筋(原)繊維の微少な損傷によってもたらされるもので、損傷部位から様々な物質が流れ出すと、これが時間を経て神経繊維を刺激するようになるため痛みが出てきます。損傷を受けた部分は以前よりも丈夫になるので同じ運動を繰り返し行っているとDOMSは起こらなくなってきます。 →つまり筋肉痛は体力を向上させる目安。運動強度は徐々に確実に上げることが大切です。

参考資料:第18回ACSM/HFI教習ワークショップ資料より抜粋

 

 

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