ベンチプレスの全日本。選手の一人が加齢による身体の硬化でフォームがうまく取れず、練習でも尻が浮いていると周りから注意されておりました。そのため、第一試技の成功率を高めるため予定していた重量を軽くしスタートすることを急遽決心し、重量変更までしました。

私も心配でアーチが取れるよう脊柱のインナーマッスルまで緩め、肩甲骨を下制しやすくし、胸を広げる処置をしました。すると第一試技を成功。重量をアップし、第二試技も成功。第三試技はパス。本番では本人の予想以上の結果が残せたのです。

私は、本当に直前でしたのでその場でできることしかしておりませんが、その体の違いを第一試技でぶっつけでコントロールし成功させ、第二試技ではそれをものにしてさらに上の重量までを成功させました。

 

そして夜に”何とか形になった”とお礼のメールまで頂き、返信するとまた”フォームは昨日の第二試技で確信した”と今自分に必要なことを理解し、鍛え治すというのです。

 

本当に驚きです。たったあれだけのことですべてを吸収するその才能に、改めて天才だと認識致しました。

 

やはり、何度も世界チャンピオンになる人は違うな、と。