指導者たるものは |
最近の指導者は自身がろくなトレーニングもせずに知識だけで指導しているのが問題になっております。『実技ができない指導者が増えている』という事を受けてNSCA(全米ストレングス&コンデショニング協会)の日本支部では当初、カテゴリーEという必修の実技講習を取り入れました。
その後、実技試験も導入し、世界一充実した資格スタイルを確立したかに思えたのですが、”世界共通試験”の流れに資格取得の必須条件からは外されてしまいました。
しかし、日本の指導者レベルを上げるためにはどうしても実技試験を実施していく必要から、レベル1~レベル3までの日本独自の実技ライセンスを発行し、我々NSCA認定検定員が講習を実施しております。
これは非常に時間のかかることですが、日本のスポーツ界のことを考えるとやらなければならないことです。
ところがビジネスの世界では違うようで、未経験者が社内の講習を一定時間受け、その後社内試験をパスすれば指導者デビューです。ビジネス的にはそれでいいのかもしれません。成功モデルとして取り上げられておりますので、マニュアルがしっかり作られているということなのでしょう。
ただ、そう、例えばダイエットオンリーの指導で本当に指導者と呼べるのでしょうか。
私が考える指導者像は少し違います。すべてを習得しその後なになに専門と謳う分には良いと思います。すべてとは確かな知識・技術・能力そして経験です。
自分がトレーニングし自身の身体のコントロールから学ぶことには際限がありません。減量や増量、ずっとトレーニングを継続してきた若い頃からの身体の経年変化は本には出ておりません。これらは最も自信をもって指導できる事項になるはずです。
evidence(科学的根拠)の塊として運動生理学、機能解剖学、スポーツ栄養学、病態生理学、トレーニング理論・実技などを学び、受験し資格を取得することは始まりにすぎません。
そこからそれらを活用して自身の身体で試し、本には出ていない発見をし、蓄積する。そして指導で実践しそこからもフィードバックしさらに蓄積する。それらが experience (経験)。
このEvidence(科学的根拠)とExperience (経験)をベースにしたトレーニング指導こそがEvidence Based Trainingで、確かな指導者像です。
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特別なパーソナルジム【FREE WEIGHT GYM】
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