この話も何度も繰り返しになりますが、トレーニングにつきものの筋肉痛。大前提として、これに耐えられない、嫌いだ、という方はトレーニングに適しません。

 

筋肉痛というのは、筋繊維（筋原線維）がダメージを受けたサインです。筋肉痛が出ないと筋力向上の有意差は出ません。つまり、筋肉痛になるようにトレーニングした方がいいわけです。どのような筋活動が良いのかと言いますと、コンセントリックよりもエキセントリックの局面でこのダメージが大きくなり筋肉痛が発生することがわかっております。（トレーニング当初にみられる神経系の適応による筋力向上の話ではありません。）

 

ですが、筋肉痛にするためにやたらに強度が高いトレーニングするというプロセスではなくて、必要なトレーニングをして筋肉痛になる、というのが正しいといえます。逆に筋肉痛にならなければ、少し強度が足りなかったという評価で、次回は強度を上げる必要があります。

強度も重さや、回数、セット数、インターバルの長さなど様々な上げ方（変数）があります。

また、低強度、中強度、高強度により、回復時間が違います。さらに部位別に回復時間、回復日数が違います。

 

そして、最近の研究では筋肉痛は筋繊維のダメージが回復する前に消失することもわかっております。つまり、怪我をしている最中に先に痛みがなくなるわけです。

ようするに、傷ついているから痛みが出ている、というわけではなく、（超回復に）必要なダメージを受けた”サイン”といえます。